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水産新聞2024年7月15日(月曜日)に弊社が掲載されました 2024.10.2

粉砕装置の特許取得 ホタテ産地で注目度高まる 旭川市の正和電工

 旭川市の正和電工㈱(橘井敏弘社長、電話0166・39・7611)が開発した「ホタテ貝殻粉砕
装置」が、このほど特許(登録番号7475752)を取得した。すでに受注販売を開始しており、
問い合わせ件数は増加の一途。水産加工業者の注目度が高まっている。

 バイオトイレの製造・販売が主力の同社・橘井社長は、数年前にオホーツク海沿岸で山
積みになったホタテの貝殻を目の当たりにし、水産加工業関係者から「産業廃棄物になる
貝殻を粉砕できたら・・・・」という切実な悩みを耳にした。これを機に粉砕装置の開発
を進め、改良を重ねながら2023年末に最終形の粉砕装置を完成させた。

 特許は今年4月19日に登録されている。同機の型番はKG-750型。寸法は高さ1・1㍍。幅
1・3㍍、奥行き74㌢。電源は3相200㌾、モーターは7・5㌗。本体下部に取り付けた回転刃
でホタテ貝殻を粉砕する。

 1回の投入量は15㌔まで。最短1分で粉末状になる。分単位で回転時間を調整できるため
、粒径を変えられるのが特長。最長2分で自動停止となる。販売価格は税別290万円、イン
バーター制御付きは同380万円。

 1回の投入量は15㌔まで。最短1分で粉末状になる。分単位で回転時間を調整できるため
、粒径を変えられるのが特長。最長2分で自動停止となる。販売価格は税別290万円、イン
バーター制御付きは同380万円。

橘井社長は「貝殻の主成分が炭酸カルシウムのため、土壌改良や飼料として有効活用で
きる」と強調。また「環境に優しいためSDGsに貢献できる」と説明。ホタテ以外にカキ
やアサリ、アワビの殻も粉砕できるため「手軽で便利なリサイクル機器として活用してほ
しい」と期待している。

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