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日刊工業新聞に弊社が掲載されました
2019.4.2
駆除動物の微生物分解装置正和電工が実用化
正和電工は駆除したシカなど野生動物の死骸を分解する処理装置を実用化した。 死骸をおがくずの入った処理装置に入れると、約2週間で太い骨だけ残して分解する。 すでに福井県大野市が2台、宮城県村田町が1台を導入した。駆除動物の処理に悩む自治体などに販売していく。
分解処理装置は同社が販売しているバイオトイレの技術を活用して開発した。おがくずに含まれている微生物が動物の死骸を分解する。 大きさは幅720センチ×奥行き123センチ×高さ164.5センチメートル。消費税抜きの価格は1980万円。 6月初旬に幅を半分にした処理装置が完成する予定。設置スペースを確保しやすくなる。価格は約1200万円を見込む。
同社は分解装置の開発にあたり、2017年に中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋と福井県大野市と共同でイノシシの死骸で実証実験した。 シカであれば1カ月で約35頭、焼却施設と比べて約4分の1のコストで処理できると試算した。
野生動物による農作物被害が深刻化し、対策の一つとして駆除が行われている。死骸の処分は主に埋設と焼却だが、埋設場所の確保や焼却コストが課題となっている。