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クォリティ21年4月号に弊社が掲載されました 2021.3.18

本州ではイノシシ処理で需要拡大 正和電工「駆除シカ分解処理装置」

 バイオトイレで知られる正和電工(本社・旭川市、橘井敏弘社長)が開発・販売する駆除シカ分解処理装置が本州で注目を集めている。
 この装置だが、シカを装置の中に投入すれば、おが屑と微生物の力で分解し、自動撹拌することで2週間程で骨だけになる。骨粉砕機と組み合わせると3ミリ以下の粒子になり、ニワトリの飼料にでき、資源の有効活用にもなる。
 従来は駆除動物の処理方法は焼却するか、土に埋めるしか手立てがなかったが、手間や燃料代がかかるのに加え、環境汚染も懸念されていた。
 同社の装置はシカのほか、クマやイノシシなども処理できる。そのため本州の自治体から注文が相次ぎ、昨年12月に輪島市(石川県)で3台、今年2月には珠洲市(石川県)で2台、穴水市(石川県)で2台、丸森町(宮城県)で2台が導入された。
 「この装置は本来、シカの被害が多い北海道での使用を想定していたが、本州でもイノシシなどの駆除動物の処理に活用してもらえれば」と橘井社長は話す。