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日経懇話会報Vol.150に弊社が掲載されました 2016.7.29

ビジネス交差点 正和電工

 バイオトイレを製造・販売する正和電工は、旭川から全国や海外に発信する元気な地元企業のひとつだ。おがくずを便器内に充填した独自の製造開発に注力する。おがくずにいる微生物の働きにより、し尿を分解し、臭いも消す。水洗式と違って水を使わず、汚水も汚さない。

 上下水道が壊れて水が使えなくなる地震などの災害で被災者のトイレ問題が改めて浮上し、自治体からの問い合わせがひっきりなしに届く。市街地から離れた屋外で作業する農業・土木建設の事業者からも引き合いがある。そうした男性主体の職場で女性が働く時勢に合わせ、昨年には女性専用の仮設トイレを商品化した。化粧直し用の備品のほか、人が近づけば照明が点灯し、警報ブザーを鳴らせる。

 環境意識の高まりも追い風になり、国立公園などの自然保護地区向けに官公庁からの需要も見込む。ベトナムでは上下水道が整っていない地域でし尿の垂れ流しによる河川や海の汚染問題を受け、国際協力機構(JICA)の事業の一環として同国に赴き、自社製品の普及や使い方の指導に励んでいる。