災害に強い/環境にやさしい『Bio-Lux』
正和電工は、東京ビッグサイトで11月15日~17日まで開催された「トイレ産業展」で、環境にやさしいバイオトイレ『Bio-Lux(バイオラックス)』を紹介し、来場者に人気を集めた。
バイオトイレ『Bio-Lux』は、これまでの製品と違い、専用のオガクズ、菌(微生物)を使わず“普通のオガクズ”での微生物分解が可能(水とCO2に分解)。水を使わず下水施設も、汲み取りも不要。移動もできるので場所を選ばず設置でき、しかも“無臭で衛生的”など、トイレ設備の悩みを一気に解決した商品として、発売以来、数多くの採用実績を有している。
また、国が「下水道処理区域の建物内に水洗以外の仮設トイレを設置すること」を認める見解を示したことで、都市・市街地での導入も活発化している。
さらに、家庭雑排水の処理装置『Bio-Lux Warter』を組み合わせることで下水道が不要になり、国内外で注目されている。
「ものづくり日本大賞優秀賞」(経済産業大臣表彰)、「優秀環境装置表彰」(日本産業機械工業会会長賞)、「林野庁長官賞」(日本木材総合情報センター)、「環境大臣賞」(日立環境財団主催環境賞・優秀賞)、その他数多くの受賞を得ている。国土交通省の新技術にも認定されている。(NETIS登録)
『Bio-Lux』は糞尿や生ゴミの水分をオガクズに保水させ、加温し、スクリューで撹拌し、蒸発させる。水分はオガクズが吸収し臭いを発生することなく蒸発し、残った固形分を微生物分解し、発散させる。特別な菌は不要。し尿は、水分の蒸発と有機物の分解で消滅する。糞尿で蒸発も分解もされない無機成分(窒素、リン酸、カリウムなど)が「残渣」として残り、オガクズに吸着する。オガクズの交換は年に2~3回が目安。使用後のオガクズは“理想的な有機肥料”として利用できる。
比較的安価なマイバイオトイレ、ベッドの脇にも置ける介護用などもあり、また災害時に強い。富士山登山道須走口五合目に置ける実証事例においても有用性を実証している。
同社では、バイオトイレの技術を応用して駆除鹿の分解処理装置や骨専用の破砕機を開発して注目を集めている。