避難所のトイレを清潔・快適にする
避難所用仮設トイレが話題!
正和電工が、開発・提供する水を使わない避難所用仮設トイレが話題を呼んでいる。
大規模地震や大型台風など災害が頻発する我が国において、被災に対する備えが重要となってきている。
中でも被災地に設けられた避難所のトイレ問題は大きな課題となっており、避難所生活を安心かつ衛生的に送れるよう、女性用トイレの設置はもちろんライフラインが壊滅した状況下でも清潔に使用できるトイレが望まれている。
同社の提供する避難所用仮設トイレは、これらの問題を解決するトイレで、万一の災害発生時に避難所の環境改善を図る設備として、自治体や各市町村にぜひ欲しい備えとなっている。
同トイレの最大の特長は、水を必要としないこと。これは同社のバイオトイレ「Bio-Lux」を利用しているためである。
Bio-Luxとは、水の代わりに多孔質で約半分が空気という性質を持つオガクズを利用するバイオトイレで、し尿の90%以上を蒸発されて消滅させ、残り約10%の有機物の約85~90%は微生物で分解し、オガクズの中で消滅させるというメカニズムでし尿処理を行うというもの。特別な菌は不要で簡単かつ低ランニングコストで稼働できる。
尚、使用したトイレットペーパーは、し尿と一緒にオガクズの中で消滅。処理効果は極めて高く、トイレ内は無臭で快適に使用できる。
オガクズの交換は年に3回程度。使用後のオガクズは有機肥料として再利用が可能である。
避難所用仮設トイレには、コンテナ仕様(前幅7800×奥行2060×高さ2350mm)と、鉄骨仕様(前幅7870×奥行2100×高さ2435mm)の2タイプをラインナップ。いずれも4台のバイオトイレを内蔵。避難所で1日400回使用しても約4ヶ月使用し続けることが可能。それ以降もオガクズを交換することにより、更に継続して使用することができる。
いずれのタイプも女性目線で開発されており、トイレ内は清潔で鏡や手洗いが備えられていることはもちろん、トイレ入り口や室内はセンサーライトも備えられており、暗い夜も安全安心である。
尚、トイレの運搬・設置は5トン吊りユニック車で可能である。