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日刊工業新聞に弊社が掲載されました 2017.5.26

ベトナムでバイオトイレ

 正和電工は、ベトナムでバイオトイレの普及拡大に取り組む。ベトナム企業2社と覚書を交わした。バイオトイレの技術研修を国内で実施後、6月にもベトナムで試験生産を始める予定。バイオトイレはタンク内におがくずを入れて加熱しながら撹拌し、微生物を活性化させ、汚物を分解、堆肥化する。水が必要なく、臭いも出ないので、さまざまな場所に設置できる。
 ベトナム・クアンニン省の行政機関幹部や企業などが正和電工を訪問し、正和電工と建設コンサルタントの長大が、ベトナムでバイオトイレの生産を担うエンヴィテック、メンテナンスを手がけるヴィプスの2社と覚書を結んだ。ベトナムの両社の社員が正和電工やケンリツ(旭川市)でバイオトイレや浄化装置の生産工程などを学ぶ。正和電工の橘井社長は「日本製と同じ品質にするには課題も多い。日本製とベトナム製を並行して作り、徐々にベトナム製を増やすよう計画的に取り組むことが重要だ」としている。
 正和電工は国際協力機構(JICA)の事業として、ベトナムでバイオトイレなどを活用した環境改善技術の普及・実証事業を進めている。この取り組みがきっかけとなり、旭川市の地場企業とベトナム企業などが連携し現地で農業関連事業に取り組む覚書も交わしている。