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日刊工業新聞に弊社が掲載されました 2018.9.3

正和電工、ベトナムで展開

 正和電工は、ベトナムで省政府の協力を得て、バイオトイレと浄化装置を合わせた分散型排水処理事業を展開する。現地企業と連携し、価格低減などの製品改良や現地生産・販売体制を構築する。下水処理施設の整備は膨大な費用がかかるが、同社システムは分散型のため安価に整備できる。
 正和電工のバイオトイレは、おがくずに含まれている微生物で汚物を分解、処理する装置。においを抑え、使用後のおがくずは堆肥として再利用できる。浄化装置は生活雑排水を濾過する。価格は大きさなどで異なり、両方で200万円。
 現地での事業にあたり、世界遺産で知られるハロン湾に面したクアンニン省の協力を得る。コンサルティング会社の長大と現地企業と連携し、製造・販売体制を構築。価格低減など現地のニーズに合わせて製品改良する。現地に技術者を派遣し、製品の品質を確保する。
 2018年度中に観光船でバイオトイレに導入に取り組む。現地の島200世帯でバイオトイレのパイロット事業を行う。軍のトイレでの採用も目指す。
 正和電工は国際協力機構(JICA)の支援を受け、分散型排水処理技術の普及・実証事業を15年12月~18年5月までベトナム・クアンニン省で行った。
 観光船や港、小学校、一般家庭にバイオトイレ20台と浄化装置11台を設置し、有用性を確認した。
 ベトナムでは工業化と都心部への人口集中に伴い、生活・産業排水が増加。しかし、下水処理設備の整備が追い付いていない。