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日本経済新聞に弊社が掲載されました 2019.2.22

駆除動物おがくずで分解 正和電工が装置開発

 バイオトイレ開発の正和電工は駆除したエゾシカなどの動物を分解処理する装置を開発した。動物の死骸を投入すれば、おがくずで約2週間かけて分解する。道内外の自治体に売り込む。
 し尿をおがくずで分解する同社のバイオトイレの特許技術を活用。福井県大野市がこのほど、装置2台と骨の破砕機1台を購入し、稼働させた。農作物被害が深刻だったイノシシやシカの処理に活用している。
 装置は幅が7メートル、奥行きと高さが1.2~1.5メートル。死骸を投入すると刃で切断した後、おがくずとともにかきまぜて分解する。死骸は約2週間で消滅し、リンや窒素などを含んだおがくずと骨が残る仕組みだ。おがくずは産業廃棄物として処理する。
 1カ月の処理能力は35頭で、ハクビシンなどの小動物は骨も分解できる。価格は約1,980万円で、骨の破砕機は別売りで360万円。今後は農作物被害に悩む自治体や農業協同組合などに売り込む。
 駆除した動物はこれまで小さく切断した後、埋めたり焼却したりしており、手間がかかっていた。