普通のオガクズで分解できるバイオトイレ『Bio-Lux』が話題
正和電工は、昨年の11月20日~22日まで東京ビッグサイトで開催された「トイレ産業展」でバイオトイレ「Bio-Lux」(バイオラックス)を出展し、好評を博した。
同社の「Bio-Lux」は、従来の分解型トイレ製品とは一線を画す画期的な機能を有するバイオトイレとなっている。
最大の特長は、従来製品では排泄物の分解に用いられていた専用のオガクズや菌(微生物)は不要で、一般の普通のオガクズで分解できることにある。
これは排泄物や生ゴミの成分のほとんどは水分であるが、Bio-Luxはこの水分をオガクズに保水させ、加熱し、スクリューで撹拌・蒸発させるというメカニズムで分解させるためである。
水分は臭いを発生させることなく蒸発。残った10%の固形物は微生物分解し、発散させる。
排泄物に含まれる腸内細菌と自然界に生息する微生物の働きにより、水と二酸化炭素に分解処理するので特別な菌は不要。また、排泄物中の蒸発も分解されない無機成分(窒素、リン酸、カリウムなど)は残さとして残り、粉状態でオガクズに吸着する。
オガクズは年に2~3回の目安で交換。使用後のオガクズは理想的な有機肥料として利用できる。
こうしたメカニズムで分解を行うBio-Luxは水を利用しないことも大きな特長となっている。
水を必要としないため、下水施設および汲み取りが不要。移動も可能なことから場所を選ばず設置できる。
しかも、無臭で衛生的などトイレ設備の悩みを一気に解決したバイオトイレとなっている。
このように優れた機能を数多く有するBio-Luxは、国土交通省の新技術に認定(NETIS登録)されている他、「ものづくり日本大賞優秀賞」(経済産業大臣表彰)、「優秀環境装置表彰」(日本産業機械工業会会長賞)、「林野庁長官賞」(日本木材総合情報センター)、「環境大臣賞」(日立環境財団主催環境省・優秀賞)など数多くの賞を受賞している。
Bio-Luxは、屋外はもちろん災害用、介護用などあらゆるシーンで利用できる様、数タイプがラインナップされている。
特に屋内用については、国が「下水直処理区域の建物内に水洗以外の仮設トイレを設置すること」を認めた見解を示したことから導入が活発化し、豊富な導入実績を誇っている。